第152話

「そんなに?」ルナ・マーガレットは椅子の背にもたれ、どさりと身を沈めた。

エイラは瞬きひとつしない。「セバスチャンは昔から稼ぎがいいの。とくにカーター・グループの投資が入ってからはね。商品を一つ成功させれば、莫大なボーナスに株の配当までついてくる。使い切れないほど金があった」

妻は知らなかった。両親も、妹も同じだ。知っていたのはセリーナだけ。しかも、ただ知っていただけじゃない。骨の髄までしゃぶり尽くしたのだ。

ルナ・マーガレットの顔がかっと赤くなる。「裁判沙汰にせずに片づける方法は、本当にないの? 醜聞は困るわ」

「訴状に名前を入れるのはセリーナよ。セバスチャンは被告にしない」エイラは...

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